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2008年 2月 の投稿一覧

鋳造講習会開催します。

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みなさん、鋳造(ちゅうぞう)についてどのくらいの知識を持たれていますか?

一般的にはキャストと言ったりもします。

この鋳造というものはとても奥が深く、地金の性質、気圧なんかにも影響されてしまうそうです。

鋳造機メーカーの話によると国によって機械の設定を変というくらい、いろいろな条件によって変ってくるそうです。

そういえば、あるメーカーの原型を数十型あげたとき、納期が短かったので、キャスト屋さんを2社に分けてしまい、量産のサイズが2社のキャストでばらつきがでてしまい、原型をやり直した事があるくらいです。

キャストはやっぱり、難しいものなのです。

例えば、地金1つとっても、銀の収縮率とホワイトゴールドの収縮率をとっても違ってきてしまいます。

金の方が銀より収縮しやすいのです。

だから、量産の原型においても、その製品がどの金種で量産されるのかによって、少し原型の形が変ってきます。

本当の部分での専門知識はとても奥が深いので僕の話はこれくらいにしておきますが、来月の7日・8日の2日間に渡り、鋳造講習会をキャスト機器メーカーの安井インターテックのサポートのもと実施します。

ちなみに、手作りチームもCADチームも合同で開催します。

何の為にこの企画がスタートしたかというと・・・

手作りもジュエリーCADもロストワックスがらみのジュエリー製造を行っている人には是非知っておいてもらいたい事があるからです。

地金から作りこんで行ったり、CADを使って原型制作をした場合、とりあえず、形は作り上げる事ができます。

しかし・・・

原型からゴム型をとり、ワックスをとって、鋳造するとなると、いろいろなチェックポイントを考慮しなくてはいけない部分もあります。

まぁあんまり神経質にならなくてもいいのですが・・・

今回はそのチェックポイントをふまえた講習を行います。

例えば・・・

どのような形状は鋳造しにくい形状なのか?

何故、スが入るのか、ゴマスなどの入りやすい形状とは?

キャスト性を高める為の原型制作なんかをみんなに知ってもらいたいという企画でした。

ゴム型ひとつとっても、ゴムの切り方でインジェクションワックスが綺麗に入るゴム切りとそうでないゴム切りがあるそうです。(安井担当者談)

まぁその辺の事を教えてくれるそうです。

初日は、ゴム型にインジェクションワックスを入れて、量産のワックス原型体験。その量産ワックスを株に上手に付ける付け方。埋没剤にいれ、真空脱泡をし、炉に入れて終了です。埋没剤の水との比率のポイントなども教えてくれるそうです。

CADでの参加者は安井インターテックはエンビジョンのパーファクトリーという光造型機を持っているので、データを今月の26日までに提出。造形をして、ゴム型まで安井のほうでとっておいてくれるそうです。

CADチームには、光造形とインクジェット造形と切削造形のそれぞれの特色を知るいい機会です。

手作りチームも26日までに、原型を提出。今回はいいゴム切りという事もポイントにしますので、安井が信頼しているゴムきり職人にまかさせて欲しいということでした。

2日目には、出来上がった鋳型に銀を流し込み、鋳型を壊して、酸洗いをしている時に、地金の割金(わりがね)の講習などを行ってくれるそうです。

参加費は今回は特別、2日間の講習代・ゴム代・鋳造代・地金代全て合わせて安井インターテックの好意もあり、¥5000-という値段で実施してくれます。

初日の集合時間は金曜日の19:00安井インターテック集合。場所が分からない人はラヴァーグから一緒にいきましょう。

定員が決まってますので、早めに申し込んでね・・・

追伸;今回の企画を勧めてくれている安井の山鹿さん・進藤さんよろしくお願いします。みんな楽しみにしてます。

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餃子の話で宝飾業界も考えさせられます。

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中尾彬が冷凍餃子なんか食べるからこんな事になるんだ。

自分で餃子ぐらいつくれ!

と言っていました。

確かに、僕も冷凍餃子というか、冷凍食品を今はあまり買いません。

でも、中学生ぐらいの頃、お弁当の中にいつもの母親のおかずではなく、

冷凍食品のおかずが入っていると、まるで外食にいったような、

ちょっと素敵な気分になった事を覚えています。

そういえば、スーパーではよく冷凍食品4割引!とかの曜日セールなんかも見かけます。

今回は僕なりに餃子事件で思った事を書いてみようと思います。

確かに、ニュースを見ると中国製品は日本の食生活の中ではもう切っても切れない関係である事を僕も感じます。

アメリカではチャイナフリーのシールを食品に貼って中国製のものが入っていない事を付加価値として販売している製品もあるそうです。

そういえば、自民党の麻生さんが農協の人達に今回の事件に感謝しろとも言っていたそうです。

中国製品の品質に疑問符がついたことによって、国産の付加価値があがり、日本の農家の人達の価値が上がった・・・

ということです。

なるほど・・・

風が吹けば桶屋がもうかる理論です。

それにしても、毎日ニュースを見ているとみんなが求めるものは非常に難しいところにあるんだなと感じます。

安全なものを欲しい・・・

でも、安いものがいい・・・

品質の高いものが欲しい・・・

でも、安いものがいい・・・

もちろん、安くて、品質が良いモノがいいに決まっていますが・・・

それを、生産者の人達に全て押し付けてしまっている僕達がいる事を感じてしまいます。

品質の良いものを作るためには、ジュエリーも一緒ですが、お金と労力がかかります。例えば、今回の農薬だって、安定的な食料供給を考えると、世界的にはどこの国でも使われているモノです。(メタミドホスじゃないけどね。)

もし農薬を使わなかったら、虫や鳥にどんどん食べられてしまったりして、安定供給や価格管理も非常に困難になってしまうんでしょうね・・・

難しい問題だよね・・・

話が横にそれていますが、今回の問題は農薬が悪いという問題ではなくて、禁止されているメタミドホスが入るはずの無いものに入っているから問題でした。

でも、なんとなく続けてしまいます・・・

ジュエリーの業界でも少し似たような現象が起きてきています。

工賃を安くしてもらいたい・・・

でも品質はキープしたい・・・

中国ではこんな低価格で仕事をしてくれる・・・
     ↓
だから、日本でもなんとか安くしてもらいたい・・・
     ↓
結局、日本より人件費が安いところで量産。品質維持が難しい・・・
     ↓
返品が増える
     ↓
でも、安くあげたい・・・返品も減らしたい・・・
     ↓
品質がいいところに、低価格での仕事を要求・・・
     ↓
いい技術を持っていても、低価格の工賃しか入ってこない
     ↓
有能な若者が技術を身に付けても、収入が厳しい・・・
     ↓
だから有能な若者は違う業界を夢見る(金融やITとか?)
     ↓
高齢化が進む・・・
     ↓
どうなる、日本の宝飾業界(クリエイティブ部門)

という風に、宝飾業界でも技術や品質に見合ったお金が本当にいただけているのかは本当に疑問を感じてしまいます。

学校で、彫り留めやパヴェの石留めのビデオをみんなに見せると・・・

どんだけ、精密で丁寧な作業をしているかを知ってみんな驚きます。

これだけ精密な作業をしてくれているのなら、石留め代を職人さんに気持ちよく払えるよね。というと、みんなうなずいてくれます。

そうなんです。品質維持にどんだけ大変さやお金がかかるのかを知ってはじめて、みんな気持ちよくお金を払ってくれるのです。

中国だから安い。
国産だから高い。

その判断基準は人件費や物価によるものであって、品質の価格ではありません。

日本製だって、適当につくっていて、中国製より品質が低い商品だってたくさんあります。

なのに、国産だから頑張っている中国産より高かったら腹立ちますよね・・・

ミートホープや吉兆みたいなものは・・・

結局今日は何が言いたいかというと・・・

僕は宝飾業界の職人さんや社長さんに大きな声でいいたいです。もっと、消費者に伝えなくてはいけないことってありますよね。と・・・

お金をかける場所を間違えていませんか。と・・・

技術は守って大切にしなくてはいけない部分も確かにありますが、無駄に隠して秘密にしてもしょうがないですよね、そこを一番売りにして、宣伝しなくてはいけないところなんじゃないですか?隠してしまっていては、もったいない所を隠してしまっていませんか?

モノをつくる事は大切ですが。お客を育てる。職人を育てる。人を育てる。そんな所にお金をかけてもらえると、もう少し明るい宝飾業界になってくれるはずです。

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いろいろと質問される事・・・

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まぁ本当によく質問される事なんですが、ジュエリーをCADで作るにあたり、どのソフトウェアが良いんですか?と聞かれます。

もちろんそれぞれのソフトには個性があり、違いがあるので、一概に比べる事は難しいのですが、ひとつだけ言える事があります。

例えば、エイリアスやCATIA(キャティア)などマンションが買えてしまうぐらい高いCADソフトがあるのですが、お金をためて買った所で、簡単に使いこなせるかというと、はっきりいって厳しいです。

いいソフトなのに・・・

何がそれぞれのソフトウェアにおいて必要とされるのかというと・・・

教えてもらえる環境が整っているかという事なのです。

教えてもらえる環境さえ整っていれば、どんなソフトでもいいソフトになってしまいます。

もちろん、ソフトの特性や基本性能の違いは上級者になってはじめて違いを感じる事ができるようになり、そうなってはじめて、こっちのソフトが良かった・・・

みたいな感じになるのです。

甲丸リングや平うちリングをつくったり、文字が入ったリングをつくるぐらいなら、どのソフトもたいした違いはありません。

そのようなモデリングより上級のモデリングになった時にソフトのスペックの違いがでてくるのでした・・・

まぁ話をまとめると、覚えられる環境が整っているソフトを使用するべきだと言うことが言いたかったのでした。

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