光らねぇ石はただの石だ、、、

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さて、何のこと??って思いますよね?


この言葉、 息子と公園に行くと必ず石ころを集め出すうちの次男君に言った言葉です。



こんにちは!!ながもりです。



つい最近も公園で遊んでいると大量の石ころを集め始めて「持って帰る!」と、いつものごとく次男君が言い出しました。



余談ですが、初めて行く場所では必ずといっていいほどやる事に最近気づきました。



まぁ親としてはなるべく持ち帰らせたくないので、ああでもないこうでもないと説得するわけです。



そして、言いました。 「光らねぇ石はただの石だ!!」



完全に前の日に見た紅の豚にひっぱられてしまいました。



そんなことを言いながらも、自分も幼いころはよく拾って持って帰ったなぁ~と思いながらも次男君が集めた石ころを一緒に選別していると・・・



あれ?



これって、もしかしたら研磨できるかも??



そんな石がいくつか混じっている事に気づき、ラヴァーグジュエリースクールには宝石研磨機があることを思い出しました。

<宝石研磨機ってどんなの?>

そう、以前ブログでも紹介しましたが、おさらいとしてもう一度



ラヴァーグジュエリースクールに導入した宝石研磨機の仕様の紹介しますね!



ラヴァーグジュエリースクールでもお世話になっている工具や機器の専門業者SUZUHOさんが取扱いしている宝石研磨機4WAY SAY-123Cです

なんとこの機械4WAY(4通り)



宝石研磨に必要な工程をコンパクトに凝縮してあり、最適な回転数での作業となるので安全に作業することが出来、石を研磨する部分は弾力性のあるゴム素材で出来ているので石の整形研磨が簡単に出来ます。



グラインダー部と平面研磨部を別にすることでマシンを据え付けたまま作業ができるので原石の加工はこれ1台で切断から艶出しまでOK!



そして、メンテナンスフリーなところや水の飛散を最小限に抑えるつくり、そして原石の加工だけでなく、金銀プラチナなどの鋳造後のバリ取りや研磨、艶出しにも使えるそうで5WAY・6WAY・7WAYにと、まぁいろいろと使い方次第ではかなり幅広く近い道がありそうで、コスパ最高って感じですね。



ラヴァーグジュエリースクールに導入するからには生徒さんも気軽に使ってもらえるように、安全で扱いやすく、メンテナンスのしやすいこの機種にしました!

<宝石研磨機稼働します>

さぁお待たせしました!
いよいよ宝石研磨機を動かして石をカットしていきたいと思います。



今回はこちらのターコイズのカット~研磨をしていきます。

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アリゾナ産ターコイズの原石!

先日開催されたIJT国際宝飾展で3時間ひたすら歩き回り探して入手してきました。


日々運動不足なので丁度良い運動!


もちろん次の日はおかげさまで筋肉痛でした。



そんな事はさておき、ターコイズの石の硬さはモース硬度5~6(モース硬度とはダイヤモンドを10と基準とした鉱物の硬さ)なので比較的に加工しやすい石で初心者にはおすすめ。



けれども少々脆いのが難点。



なので、強度を増すために下処理をしてからカットしていきます。



今回の研磨する、このターコイズはエンハンスト加工という樹脂を染み込ませ強度を高める処理がしてあるターコイズなので、このままカットしていきます。




まずはある程度の大きさに切断していきます。
マジックでガイドを引いておくと分かりやすく、やり易いですね。


カットしたらそのまま荒削り(ここである程度大きさを整えていきます)


そして平面研磨部を使い下の面をフラットに整えてから
表面をカボッションになるようにカットしていきます。


ここまでで、大体こんな感じになります。

こんな感じの粗いカットのままジュエリーにセットしても、これはこれで可愛いかもしれませんね!


今回は滑らかな仕上げにしていきます。
そのため、直接手で石を持って研磨するよりも【ドップワックス】という接着力が強いワックスで棒に固定し、持ちやすくしていきます。


アルコールランプなどの熱でドップワックスを溶かし、石と棒を接着させます

思う向きに固定するのは、なかなかコツがいります。

石を固定したら、ゴムドラムで形を整えていきます

段々と形になってきましたね!

さらにバッファーで表面を細かく磨いていきます

ピカピカになってきました!どんどん愛着が湧いてきます。


後はこれをドップから外して完成!

思っていた以上に簡単に出来ました!!



少しずつ自分の思い描く形や模様に変化していく様は、常にドキドキ、ワクワクでした。



実際に石の研磨をやってみてわかりましたが、



最初にカットする場所や向きや角度一つでそのターコイズの顔が決まり、研磨していくにつれてどんどん表情が変化して行くようです。




「自分がここだ!」と思う理想的な模様が出てきたところでストップ出来るようになるまでには、少しだけ経験やコツを掴む必要がありそうですが、後は削ってみないとどんな表情になるか解らない所も(神のみぞ知るってところですかね!)魅力の一つで、ワクワクドキドキしながら研磨していく楽しさだったり醍醐味だと思いました。



もし、自分の好きな模様が出てきたところで研磨を止めれるようになったら



間違えなく、あなたのオリジナルカットとなり特別な魅力となりますね。


<魅力のあるジュエリー>

さて、この宝石研磨機を使って作品が出来るカリキュラムが含まれているのが去年新しく設立された「インディアンジュエリーコース」です。



このコースでは様々なインディアンジュエリーの技法を深く学んでいくのですが、その中でも目玉の一つとして、ズニ族と呼ばれる部族たちが得意とする色とりどりの石を組み合わせて作られている「インレイ」という伝統的な技法を学んでいきます。

宝石研磨機を使用しなくても簡単に出来る方法も合わせて学んでいける事と、
自分が研磨した特別な石に合わせた枠作りなど、
基礎から応用までぎっしり詰まったコースとなっています。



きっと、インディアンジュエリーを作れるようになって石の研磨が出来るようになったら、原石も自分で探し出す旅に出掛けたくなってしまいそうですね。



自分で発掘してきた石を研磨してジュエリーにし、
自分や誰かの大切な宝物に出来るなんて、



夢がどんどん膨らんでいくロマンのあるコースですね!



そんなインディアンジュエリーコースを詳しく知りたい方はこちらからどうぞ



インディアンジュエリーコース詳細ページ↓

https://www.lavaguejewelry.com/course/indian/

<どこかで眠っているあなたの宝物>

さて、今回は宝石研磨機でどんな事が出来るのかを紹介しました。



この記事を書きながら冒頭でも息子の石の収集癖のお話をしましたが、自分も子供の頃に家族旅行に行ったとき河原や海岸でキレイな石や貝殻を見つけては、こっそりとポケットにしまっていたことを思い出して、血は争えないなと。



その時拾った石や貝殻は大切な宝物となるのですが、
気付くといつも無くなってしまいました。



もし、あの時集めた石や貝殻が身に着けられるものになっていたら。と、ふと思います。



インディアンジュエリーの特徴でもあるターコイズ。



これは、インディアン達にとって「神より祝福を受けた神聖な石」「空の石」として大切に扱われてきた自然からの贈り物でした。



ターコイズは人から贈られることで「さらに神秘なる力」を発揮すると言われています。その為、親から子へと代々受け継がれていました。天や神の力が宿った聖なる石として。



きっと、あの鮮やかな美しい青い石に色々な祈りや想いが込められていたのだと思います。



インディアン達が大切なターコイズを加工して、シルバーと組み合わせて作った「身に着けられるジュエリー」「お守り」はきっと昔の自分や、今の息子が思った「見つけた特別な宝物」をなくさないように大切にしていきたいという気持ちと同じことなのだと思いました。



宝石研磨機があることで、そんな「自分にとって、大事な人にとっての特別な石」を形にできることが出来るようになったことは自分も嬉しいです。



今度は息子が拾ってきた石を身に着けられるようにしてあげようかな。と思った今日この頃でした。



あなたにとって特別な石はありますか?



もしかしたらあなたも子供の頃にキレイな石や貝殻をみつけて持ち帰った事があるのではないでしょうか?もし、そんな石が家のどこかに眠っていたのなら是非ラヴァーグジュエリースクールへ立ち寄ってみてくださいね!

長森

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