こんにちは!大野木です!
まだ、私のことを知らない方もたくさんいらっしゃると思うので
簡単に自己紹介をさせていただこうと思います。
大野木 綾菜(オオノギ アヤナ)といいます。
ご縁もあって去年の8月からCADコースのスタッフとして
仲間に入れていただくことになりました。
前職では、歯科技工士で差し歯や矯正器具などを作っていたり
3DCADとCAM(機械を動かすための加工プログラム)のメーカーで
ソフトの使い方を教えていたり、販売もしていました。
趣味は、おいしい物を食べに行ったり、お酒を飲んだり
アプリのオンラインゲームで遊ぶことやYOUTUBEを見る事です。(笑)
もし見かけたら声をかけていただけると嬉しいです!
ぜひ、ジュエリーのこと、そうじゃないことなどたくさんのお話できたらと思います!
さて、ここからお話が変わりますが・・・
皆さん、先日アップしたインスタ見ていただけましたでしょうか?
今回は光造形機についてのことなどについて書いていこうと思います。
造型機とは・・・?
・・・が、その前に、造型機ってなに?というところから説明します。
そもそも、3DCADでデータを作った後はデータ上の物を実際に形にする必要があります。
その形にしたものを造形物と言います。
そこで、ラヴァーグジュエリースクールではWAX切削機とインクジェット
という3Dプリンターの機械を使って造形物の作成をしていました。
WAX切削機はWAXのブロック状の塊を刃物で削り出して形にしていきます。
![WAX切削でWAXの塊を刃物で削る工程のイラスト](https://www.lavaguejewelry.com/blog/wp-content/uploads/2022/02/8b391979e50c1d82e129de6ef3e8c3df-1.jpg)
![WAX切削でWAXの塊を刃物で削る工程のイラスト](https://www.lavaguejewelry.com/blog/wp-content/uploads/2022/02/20568c73b7b34a05550ad4b3d8876138-1.jpg)
ただWAXで切削する場合、リングの内側にデザインが入っていたり、
複雑なデザインの場合だとWAX切削機では刃物が入らなくて造型が出来ない為
3Dプリンターのインクジェットという機械で造型をする必要がありました。
インクジェットは3Dプリンターと言われるもので
CADデータを輪切りにして材料が一層ずつ積層されるような仕組みになっているので、
WAX切削で造形ができないものに関してはインクジェットで造型をしていたのですが・・・
![インクジェットでCADデータを輪切りにするイラスト](https://www.lavaguejewelry.com/blog/wp-content/uploads/2022/02/576a825e23d2713e6deaab69bcee3505.jpg)
インクジェットで造型をする場合だと“積層”なので
表面が滑らかな形状のものだと段々になって造型物が出来上がります。
![インクジェットでWAXを積層し造型するイラスト](https://www.lavaguejewelry.com/blog/wp-content/uploads/2022/02/090c10a8a1249460ecfd818b8995b8c0.jpg)
そのため、線のようなものが造型物に残るのですが、この線が“CAD目”と言われるものになります。
そのCAD目が残ったままキャスト(鋳造:造形物を金属にするための工程のこと)をして
金属になって帰ってくるためその線を消すために研磨(キレイに磨いて仕上げる工程)をするのですが・・・
それはもう一苦労・・・
そして、造形代も“造型時間×何千円”とかなりお値段も高いです。
そこで!今回新しく導入された光造型機!
名前はMUTOHのSML-40です!
先日、インスタにもアップされていましたが
そもそも光造型機とは何なのか?
よく分からない方もいると思うのでご説明していこうと思います。
光造型機も3Dプリンターと同じです。
違いは槽に満たした液体状の光硬化性樹脂に
紫外線レーザー光を照射して一層ずつ硬化させ
積層して造形物が出来上がります。
文章だと難しいので画像で説明すると・・・
槽に液状の材料いれて↓
![光造型機の槽に材料を入れた画像](https://www.lavaguejewelry.com/blog/wp-content/uploads/2022/02/d4186cb2e157928e1b946204e1a08a26.jpg)
造型するプレートが下がっていき、一層ずつ光を当てて硬化して↓
![光造型機のプレートが下がって一層づつ硬化している画像](https://www.lavaguejewelry.com/blog/wp-content/uploads/2022/02/ccc4ba6b218fa65d6408eb2e6c81b372-1.jpg)
造形物が出来上がる↓
![日かあり造型機で造型物が出来上がった画像](https://www.lavaguejewelry.com/blog/wp-content/uploads/2022/02/9b30d5238f4858be5e6da34f17e916a5.jpg)
という仕組みになっています!
時間もかなりはやく造形できてしまいます!
そこで、光造型機で造型するメリットですが、
先ほどにも伝えた通りインクジェットで造型をされたものにCAD目がでてしまって
研磨が大変だとお伝えしました・・・
実は、この光造形機、インクジェットよりも積層を薄く造形することができます。
そもそもインクジェットでは0.03mmという薄さで3Dプリンターのように
積層し造形をしますが光造形機はその積層が0.025mmという薄さで造形がされます。
それだけではなく、ラヴァーグジュエリースクールの導入した光造形機の設定には
造形物の表面をなめらかにする“アンチエイリアシング効果”という設定があって
表面を自動的になめらかにしてくれます。
![光造形機のアンチエイリアシング効果についての図解](https://www.lavaguejewelry.com/blog/wp-content/uploads/2022/02/80c2d68b6960f3f89a524e2343f97be2.jpg)
設定の滑らかにするレベルも“レベル1~レベル5”まで設定が出来るため
なんと、造形物にCAD目がでません。
ということは研磨が非常に楽になるかと思います。
そして、光造形機で作った造形物はキャスタブルレジンという材料を使っているため
出来上がった造形物をそのままキャスト(鋳造)できてしまいます。
使用している材料などは今後変更していく可能性もあるため
3月くらいには正式なリリースを予定しています。
正式なリリース後、料金設定なども公開していこうと思います。
・・・まとめ・・・
細かいものや細い部分もしっかり造形してくれて、かつ出来上がりも早く研磨も楽にしてくれる光造型機。
最近では外注先でも主流になっているため、仮導入中ではありますが
生徒さんからも 『光造形機で造形をしてみたいです!』と
言っていただけることが多くなってとても嬉しいです。
まだまだ実験段階ですが、みなさんが早く使えるように、質の良い造形物が出来るように
準備していきますので正式なリリースまでもうちょっとお待ち下さい。
では、最後まで読んでいただきありがとうございました。
LaVagueジュエリースクール ジュエリーCADコース
https://lavaguejewelry.com/course/jewelrycad/