僕が、宝飾業界で働く理由Part3

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前回の続き

当時の僕が自分なりに宝飾業界に参入する為に、足りない事が見えてきたというところで前回は終わりましたが、続きです

当時の僕は、働きながら、学校や職人さんの所に足を運ばせていただかせていました。

そこで驚いたのは、学校で習った事と現場で実践されている事の違いに驚きました。

職人さんの所に行って僕は、「学校ではそう習いませんでした」と・・・何度も言った思い出があります。

なぜ、こんな事が起きてしまうのでしょうか?

もともと宝飾業界は“教える”という事に後ろ向きな業界です。(おしかりの言葉をうけてしまうかもしれませんが・・・)

技術は学ぶモノではなく、盗めと言われるような業界です。

気持ちはわかります。

技術で生計をたてているのが職人です。そう簡単に他人に教えてしまうと自分自身の付加価値が下がってしまうからです。

ジュエリーを学び始めた頃、書籍をよく本屋に探しに行った事を覚えています。

特に、宝飾関連はテキストというものがほとんどありませんでした。あるのは、いったいいつの頃のテキストだろうという白黒の古い教本ぐらいでした。

当然、その教本を僕は買いました。

大変為になり、今でも大切な蔵書としてとってある本でもあります。

でも・・・

あまりにも古いのです。

技術的な事は実は今でも結構アナログで、切る、つなぐ、磨く、留める、宝飾制作は基本はいつの時代も変わりません。

その古い教本は技術を学ぶ事において今でも通用する内容ですし、これ以上のものをつくる必要がないぐらいの充実度です。

しかし、その中で紹介されているジュエリーのひとつひとつのデザインはあまりにも古く、とても今では恥ずかしくて身につける事をためらってしまうようなものが多いと感じてしまいました(みんながそう言っているのではなく、僕の主観ですが・・・)

技術をつける為に僕はがんばって課題をこなしました。しかし、どうしても身につけたいモノにはなりませんでした。

なぜ、新しいデザインの教本がでないのだろう・・・

その為、道具や技術の進歩が激しい中、宝飾業界の技術のスタンダードというものが薄れ、それぞれの職人が独自に開発した技術がそれぞれの現場で活用されているという現象が起きている・・・

当然、とってもいい事です・・・

僕は、自分の知識や習った事がベストではないという事を確信しました。自分を否定する事や習った事をうたがう事は不安でもありましたが、同じ境遇の人達はたくさんいるはずだと信じ僕の第一歩が踏み出されました。

技術のスタンダードを探す旅にでかけよう・・・

つづく

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もう半分の大切な事・・・

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まだ始めたばかりのブログですが・・・

ブログって凄いですね・・・

それが凄い事なのか、まだまだなのわかりませんが、僕にとってはたくさんの人が僕のブログに足を運んでくれている事は、実は少し驚きました。

ブログの事、やらなくてはと思っていましたが、忙しいを理由にずーーーとほっておいてしまいました。

よくないですね・・・

少し反省しています・・・

僕は、宝飾業界や学校のあり方についていろいろと考えていますが、僕らが今まで教えてきた事は、大切な事の半分しか教えていなかったんだなと実は思えてきてしまいました。

特に、ぼくの教室は作品作りではなくて、商品をしっかり作れるようになりたいという生徒が多いです。

商品と作品の違いはホームページでも書きましたが、売れるものが商品、売れないものは作品・・・

と自分自身が作ってきたモノに対して言い聞かせています。売れなかったモノに関しては、ひとりよがりの作品だったんだなと・・・

いままでは、OEMで商品を受注していたり、ちょっとしたお店に商品を置いてもらっていたりして、直接自分自身でお客様に接する事はしていませんでした。

でも、一昨年の12月に僕らのアリージュエリーは生まれました。

自分自身でお客様に接するようになり、お客様の声が直接僕に届くようになりました・・・

やっぱり僕自身、ひとりよがりの作品が多かったんだな・・・

と気がつく事ができたのも、ようやく2年目を迎えたアリージュエリーのおかげでもあります。

ようやくお客様の声が聞こえ、僕らが生徒達に教えてきた事は大切な事の半分だったんだなと気がつきました・・・

いいものをつくるだけでは売れない・・・

商品にはひとつひとつストーリーが必要なんだなという事が・・・

最近スーパーの野菜売り場には、産地だけではなく、生産者の顔まで載っているポップがあります。

何故でしょう?

お客様を少しでも安心させる為ですよね・・・

どこで、だれが、どんな思いでつくったのかが、野菜を売るという事にも必要になってきているんですね・・・

写真に写っている笑顔・・・

その野菜を作っている人の人柄まで僕に伝わってきます。

ジュエリーも一緒ですよね・・・

僕は、アリーの商品をなんとかして良く伝えたいと努力してきましたが、野菜と一緒で野菜の良さだけでは、もう足りないんですね。誰がどんな思いで作ったのかという事が必要になってきているんですね・・・

どうやってその事を伝えるの?

いろいろな方法がありますが・・・

ブログ・・・

凄いです・・・

僕は、ブログってもっと難しいと思っていました。でも小野寺先生がつくってくれたおかげで、ブログの事が少しわかってきました。

誰かがほんの少し力を貸してくれるだけで簡単にできます。

僕は、明日から生徒達にブログの作り方も教えていこうと思います。

背伸びする必要もないですし、楽しみながらでかまいません。

僕らがどんな思いでジュエリーを作っているか、みんなに教えてあげませんか?

ブログは15分ぐらいで作り方を教えてあげられます。自分が作った作品をアルバムとして残していっても楽しいです。

小野寺先生、早川先生、あきちゃん、もちろん僕も教えますので、いつでも是非気軽に聞いて下さい。

もう半分の大切な事のひとつです。

ブログの作りかたラヴァーグで教えます。

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おいしいもの発見!新商品?カツ丼カレー!

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カレー大好きです。

とんかつ大好きです。

みなさんはどうですか?

僕はカレーには結構こだわりがあります。

こだわり1

まずは一度にたくさん作る。どうしても必要な材料を買ってくると大量になってしまうというのもありますが、何故か少しだけカレーを作るって結構難しいし、一度作った事があるのですが、カレーのルウの味ばっかりしてしまい、野菜などのうまみを感じられないカレーになってしまったからです。

こだわり2

たくさんの野菜を入れる。たまねぎは4玉ぐらいつかいます。フードプロセッサーでみじん切りに、しっかりと飴色になるまでフライパンで炒めます。ここでうま味をぎゅっと凝縮です。ニンジンもフードプロセッサーでみじん切り、僕は野菜がゴロゴロしているカレーが好きですが、僕の奥さんは野菜嫌い・・・

ゴロゴロしていると、はじによけてしまいます。なんとかして野菜を食べさせる為にニンジンはみじん切りにして食べさせちゃいます。

キノコもたくさんいれたりします。

ジャガイモだけではなく、かぼちゃやさつまいもでカレーを作る事もあります。

お肉は豚バラが好きです。じっくり煮込んで、とろけるようになった豚バラの脂身、ちょっとダイエットが気になりますが、最高です。

こんな感じで結構食べるという事に興味があるのですが、先日恵比寿を散歩していると、“カツ丼カレー”なるメニューを発見!

驚きました。

想像しただけでこの組み合わせは“うまい”と思わせる組み合わせだと思いました。

何故、今までカツカレーなんてスタンダードなメニューはあふれているのこのカツ丼カレーというメニューがなかったんだろう?

ちなみに、こんな感じです。

カレーのお皿にライスを盛り、半分にカツ丼をのせ、半分にカレーのルーをのっけるというすごく単純なメニューです。

とんかつが、カツ丼の甘い汁を吸いやわらかな口触りになり、ふっくらとしたコロモに変わり、その上にふわふわの卵がのるカツ丼、そしてスパイシーなカレー!

ふふふ・・・

おいしそうでしょ。

味覚にもいろいろあります

あまい

からい

しおからい

にがい

すっぱい

あまからい

あまずっぱい

などなど・・・

新発見!

あまスパイシー!!

僕は10年後の未来

おそばやさんのメニューのスタンダードになっていると確信しました。

カツ丼カレー

ちなみに、今日小野寺先生と食べてきました。少しだけ注文がありました。カツ丼のおつゆはあまり入れすぎない方がおいしいと思いました。

僕がおそばやさんだったら、必ずメニューに入れると思う一品でした。

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どうなる宝飾業界Part3

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宝飾業界を志す有能な若者に立ちはだかる大きな壁・・・

オリジナリティーを追求しろという事です。

とても重要な事です・・・

学校の先生達が口を揃えていう大切な事でもあります・・・

でも不思議な事が一般的なジュエリーショップでは起こっています。

ちょっと古い話になりますが、荒川静香が金メダルをとった時に、耳にしていたピアスをご存じでしょうか?

ダイアが3つ並んでぶらぶら動くピアスです。トリロジーという商品ブランドでダイヤのひとつひとつを、過去、現在、未来というキャッチコピーで売り出しているあれでした。

荒川静香の金メダルの後ですが、ほとんど全てのお店で同じようなデザインのピアスが並んでいます。

なぜでしょうか・・・

売れるからです。

売れる、ニーズがあるデザインをほんの少し(もしくは大体)真似して商品開発をする事はいけない事なのでしょうか?

電子レンジでシャープの“ヘルシオ”という水で焼くオーブンというのがあります。油分や塩分を今までの調理方法より大幅にカットできて健康に良いという商品でした。

水で焼く?

よく調べてみると、加熱水蒸気というシステムを使うという事で水で焼く事ができるという事でした。

先日ヤマダ電機に足を運ぶ機会があり、電子レンジコーナーを見てみると、どこのブランドも、水で焼く、加熱水蒸気で焼く、320℃で焼くなど、シャープしかなかった水で焼く機能が、ついていました。

シャープのヘルシオの真似じゃん・・・

みなさんはどう思いますか?

僕はビジネスならしょうがないと思います。

だって、現場で売り上げを追い求めている人達にとって、売れる商品を開発に要求するのは当たり前ですから、当然、開発の人も本当は興味がない事でも、売れる技術であれば、開発するのはビジネスなら当然です。

僕はよく学校の説明を聞きに来る人達にこう聞きます。「アーティストになりたいの?それとも、ビジネスとしてジュエリーに取り組んでいきたいの?」と・・・

アーティストは、自分の表現したいものを自由に表現して、わかる人だけにわかってもらえるジュエリーを作ればいいのです。

そう、オリジナリティーを徹底的に追求し、今までに見た事がない、斬新なデザインのジュエリーを・・・

でも、ビジネスとしてジュエリーに取り組むのであれば考え方は違ってくるのではないでしょうか?

売れるのであれば、トリロジーに似た製品を作っていく事は必要な事だと僕は思います。

売れるという事は、そのジュエリーを買ってくれるお客様が求めているという事でもあります。

お客様のニーズがあるものを、作っていく。

当然のことですよね。

でも、この行為は学校の先生達に言わせると、真似であり、否定的な見解をもたれる方もいるとは思いますが・・・

売れている商品をほんの少し真似している商品を置いているお店を見つけたら、学校の先生達はお店の人達を怒ってくれるのでしょうか、「オリジナリティーを追求しなさいっ!」と・・・

僕の学校では、真似を否定しません。

だって、真似って実はそんなに簡単な事ではないですし、オリジナリティーを追求して、見た事もない、売れない商品を作るよりは、なんだかよく見るけど、売れる商品をつくる事は大切な事だと思いますから・・・

ジュエリーに悩む多くの人達に僕はそっとアドバイスです。新しいデザイン、新しい商品、オリジナリティーがある商品、この言葉に迷わされずに、一番人気があるものをしっかり作れるようになる事にまずは取り組んでみるのはいかがでしょうか・・・

お客様が喜んでくれるのであれば・・・

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緑の街、横浜へ!

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今度、横浜に引っ越します。

横浜といっても、横浜の北の方にある港北ニュータウンです。

僕の実家は埼玉県入間市というところで、小さいころ喘息だった僕の為に両親が空気の良い所へという理由で、移り住んでくれたところです。

大人になってから引っ越した理由が僕だという事を知って、両親には感謝をしています。特に親父は夜遅く、朝早かったので通勤は大変だったんじゃないかなと思います。

あらためて、どうもありがとうございました。

ふと気がつくと、僕は東京で暮らし始めて、もう15年近く経ちました。

もう便利が当たり前という感じですごしています。

通勤に便利なところを転々と引越しをしてきましたが、今回の横浜への引越しは今までの引越しと少しわけが違います。

去年の3月に僕に息子ができました。“りょうま” という男の子です。

かわいいです・・・

ほんとに・・・

僕は、父親としてこの子に何を教えていったら良いのかと考えます。

いろいろありますが、やっぱり友達がたくさんいる子になってくれたらと思います。

最近では、小さい頃から英語を習わせたり、いろいろな習い事をする子供が増えているそうです。

子供も大変です。

もちろん、りょうまにもいろいろな事にチャレンジさせてあげたいとは思いますが、僕は東京の都会も大好きですが、小さい頃育った入間市も好きです。近くには林や川も流れていて、地域に小さな駄菓子やがひとつしかないような場所でした。(今は結構都会化していますが・・・)

僕はいろいろ考えて、りょうまに “緑や自然がたくさんある所で遊ぶ”という事を教えてやれたらと思って、横浜の港北に引っ越します。

僕は保育園に行っていた頃、泥の団子をピカピカに、そしてとっても固くつくる作り方を身につけていて、「たくまの泥団子はすごい」と褒められた事を今でも覚えています。

もうひとつ、大工さんがいえをつくっている所に保育園のみんなでいって、木の切れ端をもらい、工作をするという事があったのですが、僕は、車のように見える木に、板を飛行機の羽のようにつけて、くるまひこうきを開発して褒められた事を今でも自慢にしています。

僕自身は、勉強はそんなに優秀じゃなかったですが、泥団子とかは今でも結構自信があります。

りょうまがもう少し大きくなって、泥を食べないようになったら、泥団子の作り方を教えて、友達の人気者にする作戦です。

そんな思いを胸に横浜に引っ越します。

横浜のみなさんよろしくお願いします。

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