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2008年 7月 の投稿一覧

暑いね~

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7月に入ると、早いところではクリスマスシーズンの商品企画が動き出す。

まだ、サンプルアップの段階だけど、もう動き始めているところもある。

だから・・・

忙しい・・・

毎年、何か新しい企画の商品を出していかないと・・・

お客さんというより、販売している人達のモチベーションが上がってこない・・・

どういう事かというと、いいデザインと言われると、けっこう難しい。

いいデザインの指輪・・・

考えるのは難しいでしょ・・・

でもね・・・

僕が、良く言うことだけど、売りやすいデザインというのはあったりする。

販売の子達がお客さまに説明しやすい企画が乗っていたりする商品。

要は、お話がしやすいデザイン。

一番簡単なのは、新商品。

例えば、こんな感じ・・・

店頭で、お客さまが店員さんにこんな質問をしたとします。

「どれがお勧めですか?」

こんな質問をされると、結構困る・・・、だってその人の趣味趣向なんてわかんないもんね・・・最初じゃ。

だから、お勧めの理由を新商品。という事にすると、だれにでも無難に進められる。

「こちらは、今年の夏の新作なんですよ~」

なんて、お話ができる。

というように、販売の人が売りやすい企画を立ててあげることが大切だったりするのでした。

売れるデザイン・・・

ではなくて・・・

売りやすいデザイン=お話がしやすいデザイン

というように、店頭で、販売の人とお客さまとが、コミュニケーションを撮れるような企画をデザインやコンセプトにのっけていく事が、僕は大事なんじゃないかな・・・と思っています。

もちろん形状でも新しいものを提案していくことは出来るけど・・・

けっこう困るのが、「まかせます・・・」

みたいな一言。

こんな風に言う人は本当にまかせてくれるのか不安になる。

確かに、まだまだCADで何ができるのかはみんなは知らない・・・

例えば、裏抜き。

通常は、ワックスでも地金でもリューターなんかを使って、がりがり削る。

だから、裏抜きのテクスチャーにはそんなに大差がない・・・

でも、CADだと裏抜きをデザインすることもできる。

表面の磨くところは、磨いて残るという事を意識しないといけないけど・・・

裏抜きの部分は基本的にはバフを徹底的に当てたりはしないから・・・

うっすらとでも、模様を入れてみると、結構残る。

裏抜きの抜いた部分にうっすらとブランドマークをルイヴィトンの模様のように入れる事も簡単にできる。

そんな事もCADの可能性だったりする。

手作りの代替品ではなく、CADだからできるデザイン。

CADじゃなきゃできないデザインなんてのも、新しもの好きのクライアントには要求されるようになってきた。

CADじゃなきゃできないデザイン・・・

頑張れば手で出来るけど・・・

頑張った人がいないような事?

うーーーん。

そんな事に毎日頭を悩ませていたりするのでした。

CADじゃなきゃ出来ないことね・・・

・・・・・・・

・・・

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ジュエリーCADソフトの可能性・・・

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ライノセラスと3Designというソフトをラヴァーグでは扱っている。

もっと、細かく言うと・・・

ライノセラスのエヴァンスバージョン・・・

ライノセラスのジュエリーバージョン・・・

と3Designというソフトを現在学校では扱っている。

宝飾業界で扱われているジュエリーCADソフトはいくつかあるけれど・・・

主に、宝飾展などでプロモーションされてきたのが、

ライノセラス・3Desing・Jcad3匠・JewelCADとなっている。

スイスのバーゼルの展示会なんかでは、アートCAMのジュエリーバージョンのジュエルスミスというソフトもかなり力を入れてプロモーションをしているそうです。

主なソフトのライノ・3Design・Jcad3匠・JewelCADの4つの中で、唯一ライノセラスだけが、ジュエリー専用CADではありません。

もともとは、工業デザインなんかで使われてきているソフトです。

それを、日本の宝飾業界にいち早く持ってきたのが、松村金銀店の松村社長。

僕も、学校を開校する時にはいろいろと相談に乗ってもらいました。

そして、ライノセラスという基本スペックの高さに気がつき、更に高度なコマンドを開発してくれたのが、甲府のエヴァンスの成島さん。

次から次へとコマンドを開発するスピードは天下一品です。

そもそも、このライノセラスというソフトウェアは非常に汎用性が高い事と、ソフトウェアメーカーのサポートがとてもしっかりしているのが特徴です。

例えば、日本のライノの総代理店のアプリクラフト社。

本当によくソフトウェアの事と、CADのソリューション全般の事を知っている。

ソフト的なトラブルから一般的なCAD業界の事まで、聞いた質問に答えられない事がないくらい詳しいスタッフが配備されている。

そして、直接の開発元のマクニール社も頑張っている。

例えば、基本ソフトのライノセラスをもっと楽しめるように、いろいろなプラグインを純正で開発もしています。

今日は、ほんの少し紹介します。

まずは、ライノの基本スペックでは3DesignやJewelCADのような宝石などの質感を表現したり、様々な金属・パールなどの質感を表現する事は大変なのですが、それを補う事ができるのが・・・

Flamingo(フラミンゴ)→フラミンゴギャラリーへ・・・

次に、CADで作ったデータをお客様に見せる時に、コンピュータでデザインしたよりも、手書きで書いたほうが温かみを感じられるなんて言う人にぴったりなソフトウェアで・・・

Penguin(ペンギン)→ペンギンギャラリーへ・・・

次に、ジュエリーCADの最大の特徴でもある、どの視点からでもジュエリーを見る事ができるという特徴を映像でクライアントなどに伝えるのに最適な・・・

Bongo(ボンゴ)→ボンゴギャラリーへ・・・

ここまでは、ライノセラスの純正プラグインとして様々な業界向けに開発されています。

更に、ライノの汎用性の高さが裏付けるこんな事も世界的にはおきています。様々な業界の人達が、ライノのプラグインを開発して、みんなで共有しようというソリューションが出来上がっています。

それは、定期的にライノユーザーにはメールでニュースが届く形で知らされます。

日本語のニュースページはこんな感じです。

こんなサポート環境があるから、次々とライノはプラグインが世界中で開発されます。

ちなみに、ライノエヴァンスバージョンやジュエリーバージョンもそのひとつです。

ライノセラスのジュエリー用プラグインもここ最近プロモーションに力が入り始めています。

そのいくつかを紹介します。

ライノジュエリーバージョン

ライノエヴァンスバージョン

ライノゴールド

ライノマトリックス

ライノテックジェム

こんな感じでジュエリー専用のプラグインも開発されているのでした・・・

これだけ、いろいろな所がライノセラスというソフトのプラグインを開発しているという事は、ライノセラスの基本スペックが高いというのが最大の理由でもあり、

開発コストに見合う成果が上がるからなんでしょうね・・・

そうなのかな・・・

まぁ、どんどん、進化していく事はユーザーにとって良い事ですもんね・・・

楽しみだな・・・

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日本人はとっても器用!

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なぜか、ハイスペックな宝飾用の機械は海外製品が多い・・・

CADの造型機もそう・・・

DICOのインクジェットや、エンビジョンのパーファクトリーも海外製・・・

精密機器やハイテク技術というと、僕は日本が抜群だと思っている・・・

そう教えられてきた・・・

でも、医療機器なんかも、海外製品が多いらしい・・・

なんでだろう?

という事を考えてみると・・・

日本人には機械が必要なかったから・・・

なくても手先が器用な日本人は細かい細工物を作り上げる能力があるから・・・

だから機械なんかなくても平気・・・

だって、できちゃうんだもんね・・・

でもアメリカの人やヨーロッパの人は日本人とは少し違うよね・・・

まずは、手がでかい・・・

倍ぐらいある・・・

あんな大きな手で精密な細工をする事は大変・・・

だから、機械が発達する・・・

手で出来ないけど、モノを作り上げる為に機械をどんどん進歩させる。

ジュエリーCADもそう・・・

日本人はCADなんかなくても作れちゃうから・・・

だから、ほんの少し海外と比べてCAD化が遅れた・・・

作れちゃうから・・・

でも、作れない手の大きな人達は、作れるようになる為に、どんどんソフトやハードを開発した・・・

だから、宝飾業界だけでなく、インダストリアル系も含めるとハイスペックなソフトなんかは本当に海外製が多い・・・

どんな人でも気軽にモノが作れるようになる事を祈って開発されたはず。

ちなみに、CADは全てを可能にするわけではない・・・

世の中に存在する製品はCADっぽくないほうがいい場合もある。

でも・・・

CADで作ったほうがラクチンなものも沢山あるという事・・・

全てCADでやる必要はないけど・・・

全て、機械を使わないでやる必要もないよね・・・

だって、モノづくりを楽しく、楽にする為に、道具や機械やソフトは生まれてきたはずだからね・・・

器用な日本人も、もう少し楽をしていいと思う今日この頃でした・・・

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やっと本格的に動いてきたのかな・・・

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ジュエリーの製造において、CADという仕組みがやっと本格的に認知されてきた気がする。

僕がCADを始めた頃は、CADについて否定的なメーカーが少なからずあった・・・

それが、ここ最近ラヴァーグへの問い合わせも大手のメーカーからの問い合わせが増えてきた。

僕は、ジュエリースクールを経営していて、手作りの楽しさを本当にみんなに知ってもらえたらとも思っている。

でも、僕の学校に通学している生徒の中のほんの一部かもしれないけど、宝飾業界での活躍を夢見て通学している人達がいる・・・

つい先日も、大手のメーカーの社長さんが僕の学校に来てくれた・・・

その時に、もっと人材採用と育成に力を入れてもらいたいというお願いをすると共に、これからの業界についていろいろと話をした。

やっぱり、技術が必要な業界だけど、しなくて済む苦労はしない方がいいと思う・・・

楽(ラク)っていけないことじゃないとも思う。

楽って、楽しいと一緒だよね・・・

そんな事を言い続けてきたけど・・・

やっと、本格的に宝飾メーカーがCADに力を入れ始めた事をここ最近感じます。

まだまだいろいろな能力が僕自信も必要だなと痛感する今日この頃でした。

頑張ろ・・・

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ジュエリーの価格の決め方・・・

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いろいろな付け方があると思うし、付加価値なんかが付いていると、さっぱり分からなくなるけど、僕の中の決め方。

よく、生徒に値段をいくらにしたらいいのか?と聞かれるから・・・

フルオーダーの価格の付け方は・・・

だいたいだけど・・・

原型代が3万前後。

CADを使うから、パヴェとかの複雑な形状でもだいたいこのくらいで済んでしまう。

手作りだと10万ぐらいするような計上でも、CADだとちょっと安くなる。

でも勘違いして欲しくないのは・・・

10万が3万ぐらいになるからって、3万ぐらいのものが1万円にはならないという事。

どんな型でも、だいたい3万前後ぐらいになるという事。

そして、次に地金代やキャスト工賃、仕上げ代、石留め代などの外注費。

ここで、注意しなくてはいけないのは・・・

ダイヤや地金は相場で動いているという事。

オーダーを受けてから納品までの期間が長いと、この相場で原価が3万ぐらい変わっちゃう…なんて事がある。

ラウンド以外のダイヤなんかも値段がぶれる事がよくある。

高い石であればあるほど、ぶれる。

普通の店頭商品はこの相場のぶれは織り込んだ価格設定をしている。

前に書いた事があるけど・・・

僕は、金とプラチナ製品の場合、かかったコスト×2~3倍。

銀製品の場合、かかったコスト×4~5倍。

店頭商品には原型代を織り込まない。

フルオーダーの場合は、かかったコスト+原型代×2倍ぐらいがうちの相場。

デパートなんかの場合だと…

例えば、販売価格が100万円だったとします。

そこからデパートに3割ぐらいもっていかれるケースがあります。

だからジュエリーブランドで100万円のものが売れても、ブランドに入るのが70万円。

そこから人件費や原価などを入れていくと、とても僕のところみたいに2倍では売れない。

3倍前後は掛けていかないと、とてもじゃないけど、デパートなどでは値段が合わなくなってしまいます。

だから、ちょっといい所に出店できているのは、ブランドなどの付加価値が付いていて、ちょっといい値段が付けられるブランド力があるところじゃないと、割りに合わなくなってしまうという事が起きてくる。

でもね・・・

ただ高くても売れないし・・・

安くしても売れないのがジュエリーなんだよね・・・

難しい・・・

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