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ジュエリーの価格設定を決める5つのステップ!

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さて、ジュエリーメイキングの技術を取得した人達がいざジュエリーを販売しよう!と思った時、ジュエリーの価格をどのように付けたら良いのでしょうか?

いろいろなケースがあるので、1つだけのパターンでは語れませんが、今回はジュエリーブランドを立ちあげたばかりの人達向けの設定で考えてみようと思います。

まず、よくある失敗から話してみましょう。

最初の頃は、Webサイトも無く技術があるだけの状態なのに、身近な人にオーダーを頂いた場合です。

材料費は割りと簡単に出せます。よくあるのが、「材料費ぐらいはもらおう・・・」という設定です。

当然ですが、自分の労務経費も利益も設定していない状態です。

でも、友人だから・・・しょうがない・・・と材料費に毛が生えたぐらいの価格を設定してしまう人がいます。

このケースの場合、ブランディング上大変なマイナスなスタートをきってしまうのです。(詳細は別の時に)

次の間違った失敗は、似たような製品がいったいどれくらいの価格で百貨店やネットショップで販売されているかを調べて、その価格を軸に価格設定してしまうケースです。

まぁ、先生たちに市場調査をしなさい。と指導されている人も多いと思います。

類似商品の価格を調べる事は悪いことじゃないのですが、そこを軸にしてしまうと全然うまくいかない理由を少しだけ書いてみます。

まず、すぐ目に付く商品は宣伝がうまく行っている商品です。

広告宣伝には大きな費用がかかる。もしくは時間がかかるので、個人の人よりも企業で取り組んでいて、大きな予算を動かして商品を作っている可能性が高いです。

この場合、原価も驚きの安さに設定されていたりします。

大企業(宝飾業界で大企業の枠に入る会社は少ないのですが、業界の中では大企業というぐらいの設定です)は、量産のロットがまずは大きいです。500個ぐらい平気でつくっちゃいます。

個人のブランドの場合、量産といっても3個とか5個なんて数の人が多いです。

下請けの職人さんたちも500個の人と3個の人とでは工賃も大きな違いが出てきてしまう事は簡単に創造できます。

また、個人のブランドさんは外注に出すと言っても、御徒町や甲府を中心に国内の下請けをしてくれる所に出しますよね。

でも、大企業は中国やタイやフィリピン、ベトナムとかで量産しています。

例えば、僕が持っているルートのベトナムを例にどのくらいのコストが違うのかというと・・・

御徒町で、個人の人が石留めを頼むと1ピース400円ぐらいの金額を言われます。

企業間取引でも200円前後はとられるでしょう。技術力が高い石留め職人さんは企業間取引でも1ピース500円ぐらいを設定している職人さんもいます。その代わり、凄く美しく留めてくれます。

それが、ベトナムだと1ピース20円ぐらいの設定です。でも、仕事が世界中から集まってくるので、どんどん技術が上がっています。僕もサンプルをいくつも出してもらいましたが、国内の工賃と比較すると10分の1ぐらいの価格です。400円ぐらいのクオリティーであれば40円ぐらいでやってくれます。

そんな激安の工賃と大量ロットによって生み出された価格を軸に、小ロットの個人生産のブランドが同じような価格を設定しても、全然中身が違うのです。

同じような価格に個人事業主がしてしまうのはビジネスを継続させていく事が難しくなってしまうかもしれません。

こんな事を書くと、じゃあ似たようなモノよりも価格を高くしなくてはいけない。という事になってしまいますが、当然ですが、似たようなものであれば、安いものを購入するのが消費者心理です。

さて、価格設定が難しくなってきましたよね。

いったいどうすればいいのか?

そこで、僕が多くの人に言っている価格設定の仕方を5つのステップで決める方法を書いて見ますね。

ステップ1 ・・・ まずは自分のライフスタイルを整理整頓する。

どういう事かというと、いったい自分はどんな水準の生活を送って生きたいのかを考えることです。

これは、自分の労務費を出す為に必要になってきます。

労務費でも人件費でもいいです。

例えば、修理を依頼された時に、いったいいくらって言えば良いのか?と聞かれた時にもこの考え方は必須になってきます。

ライフスタイルとは、自分のおくりたい生活をするのには、月にどれくらいの収入が必要なのかを考えることです。毎月20万円で自分の思い描く生活をおくれるのであれば20万円。40万円ないと駄目な人は40万円は稼がなくてはいけないのです。

40万円の人を例に考えて見ましょう。

ステップ2 ・・・ まずは、一日いくら稼がなくてはいけないのかを考える。

月に休みを8日間とりたい人は、こんな計算をします。

40万円(月に必要なお金) ÷ 22日間 = ¥18181/1日

1日で¥18181‐は稼がなくてはいけません。

ステップ3 ・・・ 1日で何時間働くのか?

8時間だったとしましょう。

¥18181 ÷ 8時間 = ¥2272/1時間

という事になってきます。

例えば、修理の作業が2時間かかってしまうような仕事は、労務費として¥4544はとらないといけないという事です。

同じ考えでライフスタイルが20万円で住んでしまう人は、その半分の¥2272で済むという事です。

ステップ4 ・・・ その他の経費を乗せていく。

チェーンの修理が30分で済む場合はライフスタイル20万円の人は、労務費として¥568計算をして、消耗品の計算(ガスやロウ材)をプラスして、場所代(家や工房使用料)をプラスして出されるのが、原価です。

企業の場合、この次に法廷福利や税金、販売管理費などを計算していくのですが、個人の場合は次のステップとして今回は省きます。

ステップ5 ・・・ 利益の設定。

ここは実は最も重要なポイントです。

いったいいくら利益を取れば・・・

欲張りすぎてもいけないし・・・

継続できなくては意味が無いし・・・

という感じですが。

ざっくりいきます。

原価を計算して卸しても大丈夫な価格を設定することです。

卸しても大丈夫な価格とは?

これはどのように商品を販売していくのかによって変わってきますが。

販売力が強い素敵なお店に商品を取り扱ってもらいたいですよね。

でも、そういう強いお店は販売のフィーを50%以上要求してくるところが多いです。

ニューヨークの有名なセレクトショップは70%以上要求してくるお店もあります。

まぁ、極端な話はおいておいて、ざっくりというと、半分もってかれても赤字にならない設定には最低しておきましょう。

例えば、先ほどの30分で終わる修理の場合。

労務費¥568円 + 消耗品¥50 + 自分の最低利益¥300 = 合計¥918 の場合。(今回は場所代は自宅でやったと仮定して0円で設定)

¥918 + ¥918(販売フィー) = ¥1836

これが、ライフスタイル20万円の人が30分かかる作業の最低の販売価格です。

まぁ、もう少し書きたい事もありますが、もう少し踏み込んだ価格設定方法はあるのですが、残りは学校に聞きに来てください。

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