大切な人の星座と誕生日を彫った甲丸リング

このレッスンで学んで欲しい「2つの目的」
甲丸リングに文字や記号、模様などを入れるレッスンです。
一見すると前のレッスン(最愛の人に送るリングになったらいいなリング)と同じように見えますが、今回は文字や模様が変形してしまうのを極力避け、自分が思った通りの形をリングに刻む方法を学びます。
そして、今回のレッスンの目的はもうひとつ。
ジュエリーの「軽量化」です。
極端に上がってしまう単価を下げる
リングに模様や文字を彫ること自体はどんなどんな形にもできますが、
今回のレッスンではあえてボリュームの大きいリングをレッスン内で作っています。
その理由はなぜか?
ボリュームの大きいリングを作ろうと思うと、リングの重量も上がってしまいます。
もちろんその重さが好き、という人もいますが、あまりにも重いリングは身につけにくかったり、重ければ重いほど金属代もかかってしまいますので、必然的に単価も上がってしまいます。
そこでジュエリーの軽量化をするために、リングの「裏抜き」を行います。

手作業でも出来る裏抜きをジュエリーCADでやる意味は?
裏抜きは、WAXを手彫りで原型作りする際はよく見る作業です。
形が出来たリングの裏側をスパチュラ(WAXを削る道具)やリューターで彫っていき、ドーム状に削ります。
ジュエリーCADで作ったものであっても、造形(データを原型にする工程)をワックス切削でした場合には後から手作業で裏を削ることも可能なのですが、光造形やインクジェット造形などの場合では裏を削るどころか手を加えること自体がとても難しいです。
そこであらかじめCAD上で裏抜き部分を作っておくと、後々の作業がかなり楽になってくれるのです。

形だけでなく、その後の作業の工程や価格まで考える
ジュエリーを作る時に一番に考えていることは「デザイン」なのではないかと思います。
もちろん自分で好きな形を好きなように作っているのであればそれでも問題ありません。
しかしジュエリーを「販売」することを考えると、そこには予算があり、販売価格があります。
このレッスン9「大切な人の星座と誕生日を彫った甲丸リング」では、ただデザインを形にするだけでなく、身につけた時のこと、販売する時のことを考えたデータ制作を学んでいきます。
