宝飾業界の未来

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話を聞く事が大切話を聞く事が大切
学校の在り方学校の在り方

何を学ぶか何を学ぶか
楽しく緊張感を持つ楽しく緊張感を持つ

製作とビジネスは別物製作とビジネスは別物
一つのチームとして一つのチームとして

学校長
松尾琢磨
Takuma Matsuo
平成11年、目黒にて宝飾生産における最新設備をつかいこなすことを目的とした工房を設立。自らも数少ないHawaiian Engraver として数々の実績を持つ。
松尾琢磨のBlogはこちら。

話を聞くことが大切

 
校長1

ラヴァーグにはその夢を可能にする事ができるのか?

 
ラヴァーグに来てくれ人達にはそれぞれの思いがある。そして様々な目的を持ってきてくれている。
僕達が学校説明をする時に気をつけている事は。その目的を実現する事がラヴァーグのスタッフ達で手伝う事ができるのかどうかという事だ。

コースをこちらの都合で売ってはいけない。

 
そんな話をスタッフ達といつも話している。学校経営というビジネスは、生徒を入学させてはじめて成立する。当然ですが、経営者はビジネスを成長させていかなくてはいけない。だから、何とかしてカリキュラムを販売する。(コースに入学させる)という事になりがちだ。現場のスタッフ達にも“売上”を意識してもらう必要がある。
 
だから、何とか入学して少しでも売り上げが上がるコースへ入学をしてもらう為にいろいろなセールストークを用いる。これは悪い事ではない。よくある普通のことだ。
 
でもね、僕たちがなぜ、よく話を聞く事が大切と思っているか。というと・・・
必要がないカリキュラムを説明が足りないまま買わせる事は問題があると思っているからだ。

入学の目的にはいろいろある。たとえば、人は出来ない事が出来るようになる事に対してはいつも努力をし続ける事ができる。なぜなら、自分自身の成長は気持ちが良いからだ。弾けなかったギターが弾けるようになる。とても気持ちが良い事だ。
 
こんな人には、次から次へと成長できる課題(カリキュラム)を用意している。どんどん成長していく為には、いろいろなハードルが必要だからだ。そして、知らない事を知る事ができたり、出来ない事が出来るようになる事は、とても発散になるからだ。人生は成長して発散する事なのかもしれない。
 
説明が足りないままコースを選ばせる。もしくは選ぶとはどういう事なのか。
 
たとえば、入学の目的が技術を身につけて、自分のブランドを立ち上げてビジネスをしていきたい。そんな目的を持っている女性が学校説明を聞きに来てくれたとします。
 
彼女の目的は、売り上げをあげて収入を得ることなのです。
 
その場合、彼女の思いを聞く事が重要な理由を簡単に書くと。どのようなブランドを立ち上げる事が彼女に適しているのか、上手くいく可能性が高いのか。それによって選択しなくてはいけないコースが変わってくるのです。
 
たとえば、ラヴァーグというと、ジュエリーCADというコースでは日本一クラスの規模をほこりますが、すべての人に本当にこのコースが必要かというと、そうではありません。その人に必要なコースの選び方を教えてあげる事が僕達の仕事だと思っています。
 
具体的にいうと・・・
 
彼女は自分の感性に近い女性をターゲットにしたブランドを立ち上げたい。と思っていたとします。そんな思いがある彼女に、スカル(ドクロ)のリングを作る課題は必要なのでしょうか。レディースブランドを設立させる。と思っている彼女に、ごつい印台のリングの課題は必要なのでしょうか。
 
極稀にそんな注文が入る事があるのかもしれません。でもね・・・。そんな時は信頼ができる外注先があればいいのではないでしょうか。僕の周りのクリエイターでもあり、デザイナーでもあるビジネスマン達は、みんなそうしています。
 
それぞれの目的にあった、コースの選び方を僕達は伝えていきたい。と思っています。その為には、学校を見学しにきてくれた一人ひとりと話をして、それぞれにあった考え方をアドバイスしています。
 
僕達の為のコース選びではなく、その人の為のコース選びをする為には、まずは相手の思いや夢の形の話をよく聞く事が大切なんだよ。とみんなでいつも話をしているのです。

スクールを通して何を学ぶ?

 
 
私がこの業界で仕事をしていく中で多くの『職人』や『デザイナー』の方に出会ってきました。活躍していく方もいますが、残念ながらこの業界を去っていく方も少なくありません。高い技術を持つことができたのに、廃業してしまう『職人』や『デザイナー』が多いことは非常に残念です。
多くのヤル気と才能のある人材が理由に気づけずに仕事を継続していくことができない。宝飾業界全体の売上が落ちていることが原因かもしれませんが、多くの教育機関が時代の流れに対応することができなかった結果なのかもしれません。
その変化への対応が遅れてしまったこと、これが宝飾業界全体の売上の推移をつくったのだと私は考えています。
ジュエリー制作を学び何をしたいのか。「大好きなジュエリーをつくり充実した楽しい時間を過ごす。」「宝飾関連の企業に就職する。」「ブランドオーナーを目指す。」きっと、皆さんそれぞれの夢を持っていると思います。
こういう世の中だからこそ、今、この業界を目指す人は、「ジュエリーを作ることができる人になりたいのか」、「ジュエリービジネスを作ることができる人になりたいのか」をごちゃ混ぜにしてはいけないのです。

製作とビジネスは別物

プロになれる。プロコース。という名称

 
いろいろな言い方がありますが、よくあるプロコースという名前のコースがあります。当然ですが、それぞれの学校の思い描くプロという形があるので、細かい事には触れません。
 
多くの学校が言うプロとはどんな形なのでしょうか?
 
一つ売れればプロと言っても間違いはありません。
 
でもね、ラヴァーグが思っているプロという形は、ジュエリーだけで普通を含む普通以上の生活を毎月、毎年続けて行く事ができる形をプロという形だと思っているのです。
 
ラヴァーグを選んでくれる人の多くは、ラヴァーグというチームの本当の形を知っています。
僕達は、現在は恵比寿に本店を置き、全国に10店舗(2015年3月現在)程の卸先を有している ハワイアンジュエリーブランドのプアアリ というジュエリーメーカーでもあるという事です。
 
そして、もう1つ多くの人が気が付いている事があります。モノ作りだけではビジネスにはならない。という事を。良いものを作るだけでは売れないという事を。
 
そして、もうひとつわかっている事は、インターネットにネットショップを立ち上げたら売れるのか?いや売れない。という事を。ビジネス書やビジネスセミナーで聞いた話をされても、そのままでは成功できないという事を。これは実際に僕自身が体験した話でもあります。
 
大別すると、モノ作りのスキルに、ブランディングのスキル。そしてマーケティングのスキルなどなどのスキルがプロとして活躍をしていく為には必要だという事を。
 
モノ作りだけを学び続けてもラヴァーグの思い描くプロにはなれないと思っているのです。だから、ラヴァーグには僕達がしてしまった失敗を避け、少ない予算を有効に使い、みんなの夢を実現する為のモノづくり以外の設備やカリキュラムが充実しているのです。
 
そして最後にとても大切な事を書きますね。
 
すべての事には予算がある。という事です。広告を出すのは数万円もあれば出せますが、効果がある広告を打つ為にはいったいいくらの予算が必要なのか。そしてその予算は出せるのかどうか。やったほうがいい事は十分理解しているのに、自分の予算を超えてしまうとできないのです。
 
それぞれのライフスタイル。それぞれの予算に合った成長の仕方がある。という事を僕達は知っています。

学校の在り方

 
校長2

 
習いごとは楽しくなければ続かないし、続かなければ楽しくない。そのため生徒同士の交流の場を多く作り、主婦の方や、仕事が忙しい方にも無理なく続けられる環境を整えています。こういう環境づくりも学校として、とても大事なことなのです。
また、これからの学校は技術を教えるだけの学校ではいけない。生徒や講師、そして我々に関わってくれる内外のビジネスパートナーなど、我々に関わってくれる人が活躍する学校でないとダメだと考えています。だからこそ、生徒にはプロの現場と同じような設備の整った場所で、技術やノウハウを学ばなくてはならないのです。そういう学校だからこそ必要とされる。古くなってきたら、過去に縛られずに変わっていく。そんなスタンスが私たちの学校に生徒が集まってくれる、ひとつの理由であり、生徒たちも、様々なシーンで活躍し、ラヴァーグのあり方に対する結果を残してくれています。
「生徒に還元できるワクワクする学校。」「どんな時にでも成長していける学校。」そんな学校でいようと私たちはこれからもチャレンジしていきます。

楽しく緊張感をもつ

 
「楽しいとはどういうことなのか?いま、自分は緊張感を持っているか?」私はよく自分に問いかけています。私自身の話をすれば、日々英語力を強化することに努めていたり、音楽の勉強をしています。きっかけは、今後を見据えた緊張感の中で一つの目標ができたからです。勉強することによって、あたらしいが出会いがあり緊張感と共にいま楽しんでいます。
日本は不況で婚姻数は減少している。ジュエリーは低価格化が進んでいる。一方で世界に目を向けてみれば、中国やシンガポールではジュエリーはダイヤモンドがついた豪華なものが好まれている。いわゆる新興国では豪華なマリッジやブライダルリングへの需要が高まっているのです。制作側としても、ビジネスを考えても、そこは楽しい世界であることは間違いないのです。
日本人としての誇りをもって海外でビジネスをする。世界では当たり前のことだけれど、日本人は「コトバの壁」などで尻込みしてしまう。私たちは尻込みしていてはいけないのです。親がジュエリーデザイナーでもなく、宝飾業界の人間でもない、全くなにもないところからスタートした僕が今この立場にいる。
それは真剣に「楽しいとはどういうことなのか?いま自分は緊張感を持っているか?」か考えてきたからだと自負しています。
私は楽しく生き、緊張感をもってチャレンジをしていきたいと思います。

一つのチームとして

 
校長3

 
今後は海外から2,3カ国語を話すことができる優秀な人材がもっと日本にも流れてくる。そういう中で私たちが、どうするべきなのか。
これからの時代、宝飾業界であっても他の業界であっても求められている人材はモノをつくることだけなく、ビジネスを加速させることのできる人材です。様々な能力を持つことができた人材こそ必要とされる人材なのです。総合的な技術や知識を持つことで「自身をもてる人になれる」。みなさんがこれから先に進もうとした時には必ず通る道があり、道の途中で躓くところもたくさんあるかと思います。そこに私たちは怖がらずにチャレンジしていきます。皆さんより少し先に進んで。
ジュエリー制作を志すのであれば皆さんもいつかは通る道、もしよろしければ、一つのチームとして、僕たちと一緒に歩んでみませんか?