彫金教室の選び方②~教室の設備編~

Pocket

こんにちわ!

ここ最近、急に寒くなりましたね。みなさん風邪が流行ってるようなので気を付けてくださいね~。

さてさて、今日も彫金教室の探し方、第2弾を書いていこうと思います。

今日は【教室の設備】について。

 

実は、機材の設備ってすごく重要です。

それが有るのと無いのでは、作業にかかる時間や仕上がりのクオリティが桁違いに変わります。

今回は、どんな機材があると便利なのかといったところに着目して書いていきたいなと思います。

そして書きたい機材がいっぱいあるため、今回の設備編は5~6回に分けて1記事に1つの設備をご紹介していきます。

まだジュエリー制作を始めていない方にもわかりやすいように説明していきますね!

【刻印って?】

彫金においての刻印は、どんな金属(金種)を使っているのかを示したり

オリジナルブランドのロゴマークが入っていたり

または、メッセージが刻まれていたりと、とてもよく使われます。刻印が入っているだけでも特別感が増しますよね。

刻印の打ち方は、一般的には打刻といって、このような「たがね」をセットして金槌で打って文字の形にへこませます。

古くからの手法です。ただ、この打刻は簡単そうに見えて少し技術が必要となります。

力加減を失敗すれば深く打ち過ぎてしまって、文字が潰れてしまったり

2~3回打ってく途中で刻印の位置がずれてしまい、文字が2重にだぶってしまったり

まっすぐ入れたかったはずが、斜めにずれてしまったりと慣れるまで少し時間がかかります。

これも基礎技術習得の一つなので、打刻をキレイに一発で打てるようになったときは嬉しいし、この力加減の調整は後々に色々と応用が利きます。

自分の名前やロゴの刻印を注文して持つと、さらにテンションも上がります。

【ですが、少し歯がゆい点があります】

それは、作る作品の大きさは一定では無いということ。

長文を打とうとすると、どうしても均等な文字幅や垂直水平が保てないということ。

そして、打つ文字が多ければ多いほど長時間かかるということ。

 

たとえば、友達からペアリングを作ってほしいと頼まれました。

男性は大き目で太めのリング。女性は華奢で細めのリング。

刻印の文字は2つともリングの内側に 2014.11.16 ?Nakanishi K18(金種) Lavague(ロゴ)を指定されました。

文字刻印のたがねは工房で貸してもらえるとしましょう。でも、自分のロゴの刻印は自分しか持ってないですよね。。。

華奢なリングに合わせたサイズの刻印のみとなると、男性用の太めのリングに打つとすごく小さくてバランスがおかしくなっちゃいます。

もう一つ刻印たがねを作るにしても、割とコストがかかります。

そして何よりも、、、二つ合わせて40文字位打刻しなきゃいけないのを考えると、気が遠くなってしまいます。

正直、めんどくさいです。それだけで1日くらい潰れちゃいます。それに、たぶんキレイに並ばないです。考えただけで嫌になります。うあぁ。。。

【そんな私のように、ややめんどくさがりな方へ朗報です】

時代は進歩しております。文明の利器に感謝です。

それがこの子。デジタル刻印機さん、U-MARQ。

1383

このようにリングをセットして

1384

打ちたい文字を入力します。

020

ロゴマークのデーターを読み込めば、好きな大きさに自由自在に変形可能。

文字の種類も豊富です。フォント選びたい放題。

打ちたい文字を入力して数秒間ぼーっと眺めてれば

IMG_0461

このクオリティです。

所要時間は5分程。

Lavagueではこのデジタル刻印機が大活躍です。

実際に直営店のハワイアンジュエリーショップPua allyの商品でも使用しています。

そう、このデジタル刻印機は実はプロの世界ではもう当たり前に使用されているものです。

早く、きれいに、正確に。常に一定のクオリティで。

デジタル刻印機が工房に有るか無いかで大分時間の使い方が変わってきます。

業者さんに依頼することも出来ますが、大体3?7日間の納品で一本3000円前後と、時間とお金がかかってしまいます。

ちなみに、Lavagueでは、15分220円で借りられます。

また、打刻で40文字打ってる時間が省略されれば、その時間でひとつ石留めを習得出来るかもしれませんね。

 

【彫金教室を探すときに大事なポイントのひとつ】

伝統的な技術を習得していくのはもちろん大切。打刻でしか出せない味わいや、機械では出来ない箇所への刻印ももちろん存在します。

でも、新しい技術を学んでいくことがこれからの私たちにとってはもっと大切なのではないでしょうか?

昔の人たちが不便に思ったり、これがあったら便利だなぁと思ったものが、今はあるわけです。

その時代での進化した作り方を学んでいく為には、最先端の設備に触れる機会が大切です。

冒頭でも言っていた教室設備の重要性はこういったところに出てきます。

個人で買うにはハードルの高い、高額な機材が使える環境はとても魅力的ですね。

彫金教室を選ぶ際に、どのスクールも設備一覧のページはあるので、ぜひチェックしてみてください。

自分の作りたいものに必要な機材があるかどうか。それも、ひとつの教室選びの基準になってきますね。

 

合わせて読みたい彫金教室の探し方シリーズがこちら→ジュエリーCADって?パソコンで作ったジュエリーの設計図が実際に身に着けられるまでの工程を見せちゃいます!

 

P.S この記事は2014年、11月の記事です。たったの一年で変わるものですね。今回ご紹介したU-MARQよりも更に進化したレーザー刻印機が2015年10月現在、近々導入予定です。そちらの紹介記事もアップ予定なのでお楽しみに!

 

では、今回も長くなりましたがここで。ありがとうございました。

中西

Pocket

SNSでもご購読できます。